白内障
白内障とは?
目の中のレンズの役割をしている、水晶体がたんぱく質で、白く濁ってくる病気です。
カメラが油ですごく汚れていたら、被写体もぼやけますよね。それと同じです。
白内障は、一般的には加齢でなります。
先天性、糖尿病、他の目の病気など、多くの要因でなります。
特に注意しなければいけないのは、外傷とアトピーでも起こる可能性があるということです。
自分は、アトピーが原因で10代で発症しました。
白内障は、年齢に関係なく起こりうる病気です。
目を引っかくなどの行為も白内障の原因になるのでやめましょう。
どうしても痒くて掻いてしまうなら、手を石鹸で洗ってからにしましょう。
細菌のついた手で、引っかいてしまうと白内障だけでなく、様々な病気の原因になります。
白内障手術の費用の目安
(日帰り手術の場合)
3割負担とすると、片目で4万~7万円程度です。
こちらのような、保険適用の医療には、高額医療費を申請できます。
また、多焦点眼内レンズの場合は、30万~70万以上と、非常に高額になります。
しかもこの場合、保険適用外なので、高額医療費に請求できません。
こちらのように、保険適用外のもの等、高額医療費の対象ではないものは医療費控除の対象です。
いずれにせよ、申請漏れは絶対にしないようにしましょう!
高額医療費は2年、医療費控除は5年で時効になり、消滅します。
他の手術をした方も、いまから申請すれば間に合うかもしれませんよ。
白内障の症状・見え方が実生活で困る点
全てのものが白いモヤがかかったようにぼやけます。
これにより、視力低下するのですが、特に危ないのが「光がまぶしく感じる」という点です。
白いモヤがかかっていると、目の中で光が乱反射します。
たとえるなら、太陽を直視した感じです。片目だけ白内障でも同じです。
夜はまわりが暗いので、特にまぶしく感じることが多く、正面でヘッドライトを上に向けられようものなら、もう何も見えません!
放っていると、全体が白くなり「失明」するのですが、手術で見えるようにはなります。
ただし、「眼圧」が高まり、「緑内障」になるリスクは上がります。
白内障の手術について
白内障の手術は、日帰りでおわります。(体力が無い方は数日病院で安静はあるかも)
ただし、術後一週間くらいお風呂に入れませんでした。
手術方法としては、濁った水晶体を取り除き、その部分に人工レンズを入れるというものです。
麻酔があるので、ほとんどの場合は痛くはないです。
全身麻酔で無い限り(全身麻酔は後がとても辛いのでオススメしない)ずっと自分で意識して目を開いていないと手術ができないため、点眼液で麻酔をします。
つまり、手術風景を常に見ている事になります。これがメチャクチャ精神をやられました…(個人差がありますが、覚悟はいる)
風呂の事もあるので、予定が空いてる時にしましょう。
白内障 手術後
人工レンズなので、普通の水晶体とは異なった点があります。
それは、「術後遠くを見たり、近くを見たりの調整がしにくくなる」ということです。
(ここは、医師の腕にもよることが大きく、本当に上手い先生なら起こらないかもしれない)
もちろん濁っていないので、両目あわせてみると特に違和感がないのですが、片目で見ようとすると少し違和感はあると思います。(それでも白内障よりマシ)
両目で見ると、脳が修正してくれるので、実生活にはほとんど影響がありません。
(両目を白内障手術した場合は、問題なく見えるものの、少し見えにくくなると思います。)
水晶体の袋を全て取るわけではないので、残した袋が白くなって後発白内障が起きる可能性があります。
もう一方の目の視力が低い方は、人工レンズを必ずもう一方の視力にあわせましょう。
メガネで見え方は矯正できますし、両目の見え方が違うと眼精疲労が発生しやすくなると、手術を担当してくれた先生が話してくれました。
そして、執刀医師に言われたのは、術後は「網膜剥離」が起きやすくなる、でした。
そのため、軽度ではこの手術を行うべきではない、とも…(進行速度に差があるので、とても遅い人は手術をしなくてもあまり困らない)
「医者は、最悪のケースも言う」とイメージで、あまり気にしていませんでした。
しかし実際に、私は網膜剥離になりました。
そちらについてもお話します。
網膜剥離について
網膜剥離とは
眼球の内側にある網膜という膜が剥がれて、視力が低下する病気です。
痛みがないので気づきにくいです。
眼科に定期的に通うのが早期発見の一番の方法です。
自分で分かる頃には、明らかに視界の一部がおかしくなっています。
例えるなら、「真ん中の方でも、視界の端に写るレベルで一部がぼやけている」状態でした。
その場合、すでに重度なのですぐに眼科に行き、専門の病院への紹介状を書いてもらってください。
網膜剥離で一度失明すると、現在の技術では一生戻りません。
もちろん、即入院となる可能性がすごく高く、精神負担も大きい病気です。
下宿中や単身赴任中の方で、家族が協力的な場合は、必ず勤め先・学校に連絡をして、地元の病院で療養するのをオススメします。
網膜剥離の手術費用
軽度の場合はレーザーや硝子体手術で治療でき、3割負担で片目4万~7万円程度と、白内障手術と同程度です。
ただし、かなり進行しているとレーダーではどうしようもないので、大手術になります。
その場合は、相部屋などで少なく見積もっても10~30万以上くらいかかります。
もちろん、その他もろもろをあわせると、もっと高くなります。
網膜剥離の原因・ならないためには
加齢はもちろん、眼球の打撲・強度の近視や遺伝によっても起こります。
また、白内障手術後になる場合もあります。
ボクサーでも網膜剥離になる人が多いように、顔への打撃は絶対にやめましょう。
顔が痒いなら叩かずに、素直に掻く様にしましょう。
網膜剥離の手術
大きく分けて、2種類あります。
硝子体手術と強膜バックリング手術があります。
簡単に説明すると
硝子体手術は、目にガスを入れ、目から発生する水を浮かせることで網膜を元の位置にくっつけます。
強膜バックリング手術は、、シリコンでできたバンドのようなものを、網膜剥離がある強膜に縫い付ける手術です。
強膜バックリング手術は重度の場合がほとんどです。(自分の場合もそう)
強膜バックリング手術の時は、全身麻酔でしたが、術後はそれはそれは酷いものでした…
術後はうつぶせになる必要があるのですが(硝子体手術のほうが長い)、病院の枕・ベッドが固いこともあり、あごに肉がないとメチャクチャ痛いです。
おそらく、あごが尖っていれば尖っているほど辛くなります。
そのため、あらかじめ低反発まくらを準備しておいた方がいいと思います。
最低でも、柔らかめのマクラを何個か用意してもらう方がいいです。
携帯やテレビも見れないので、うつぶせは退屈と苦痛がスゴイです。
全身麻酔・網膜剥離手術の経験談
全身麻酔は怖いですが、麻酔を注入されてからほんの数秒で意識がなくなります。
ただ、その後が地獄です。
ベッドで寝ているのですが、意識が醒めたときには全身の筋肉が硬直しているので、まるで鉄板の上に乗せられているかのような感覚に陥りました。
意識はしっかりしているのですが、勿論麻酔中は、何も摂れていないので水が飲みたくなります。
しかし、水を飲んだだけで吐きます。
腹にものがなくても、胃液は際限なく吐けてしまうのが辛いです。
栄養が不足しているので、食事を摂る必要があるのですが、それもメチャクチャ気持ち悪くなりほぼ全て吐きました。
それが、3日くらい続きました。(個人差はあります)
相部屋でも、と前にいいましたが、このような理由などから値ははりますが、個室の方がいいと思います。
手術は、2回にわけて行われました。
ある程度、容態が安定してから、局所麻酔で再手術を受けました。
全身麻酔と選べたのですが、二度とあんな目に会いたくなかったので局所麻酔を選択しました。
意識ははっきりしているものの、目に異物が入る事は白内障でなれていたのですが、問題は別にありました。
目に注射のようなものが打たれるのです。
普通なら、麻酔が効くので痛くないですが、つい一週間前くらいに強い麻酔を打ったばかりなので、目の痛覚はしっかり残っていました。(自分の場合)
目に思いっきり注射の感覚と激痛を、複数回受けました。まるで拷問です。
終わった頃には汗びっしょりで、数日恐怖で過呼吸が止まりませんでした。
それでも、全身麻酔よりはまだマシだったかなぁとは思います…
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